Fokker D.VIII(E.V)

フォッカーD.VIII(ドイツ戦闘機)

Roden1/72:Completed at 18.Feb.2008

DVIII004
これができるまでには実に苦しい戦いがありました…(詳しくはこちら)

 そも、このキットを買って来たのは3〜4年前のことだったでしょうか、封を開けて中を見た瞬間に、「あ、これはあかん…」。
何しろ、その頃1〜2個作ったローデンのキットで、見るからに作りにくそうなムード満点。バリは多いし変形してるし、デカールは機体全体を覆うもので薄〜 いこのメーカーのデカールのことを考えるととてもじゃないが手に負えなそう。細〜〜〜い支柱がばらばらになっていて、どうやって組み立てていいのか、見当 もつかない。ダメ。無理。話にならない。
で、蓋を閉めてそのまま棚へ。でもこのアイテムは中学校の頃からほしかったもの。いつかは作りたい…。と思いつつずっと暖めてました。そして、WWI機の 完成作品が重なるにつれて、コイツに挑戦してもいいか…、という気になりました。

 しかし、そこには様々な障害が!!
 まず、何よりもヤバかったのはやはりデカールでした。なにしろ、水につけただけで崩れてしまう、というのには初めて出会いました。胴体下面のローゼンジ パターンを張ったときに黄色の部分からモロモロになってしまう。それをどうにかこうにかつなぎ合わせて胴体下面だけは何とかしたのですが(といってもあち こち崩れてしまっている)、これ以上は無理!ということでまたもやお蔵入りに。その後OKWebみたいなところに質問してみたりして、いろいろ情報を集め てみると、「リキッドデカール」というのがあるらしい、ということがわかり、それを入手して使ってみて、やっと問題が解決しました。
 つぎは、胴体と主翼をどうやってつけるか、が問題になりました。これも、中学生レベルから進歩のないPetchuunenでは他の人のように組むことは 何台の部類でした。胴体が完成してからまたもやしばらくストップ。これも、いろいろ頭の中で考えたりして、どうにかクリア。
 トドメはプロペラ。なくしちゃったのよ。やむを得ず、同じローデンのアルバトロスから流用しました。

 そういうわけで、紆余曲折の末、やっとの事で完成しました。

DVIII011
あちゃ〜。右主翼の国籍マークに傷が!修理しておかねば。やはりローデンのデカールは何かと問題が多いです。ま、それはともかく、このアングルは変な形で す。普通の複葉機から下翼を除去したような飛行機なんですねえ。どうにも頼りない感じがするのは仕方ないでしょう。

DVIII007
尾翼のカラーリングはマスキングテープを貼ったりはがしたりして塗装。主翼の色はお手軽にRLMグレー(Mr.カラーNo.60)ですませてしまった。

DVIII008
ローゼンジパターンはデカールです。すべてキットのもの、というのが「ヘタクシズム」の主義。そうならないことも多いけどね。

実機は、「空飛ぶカミソリ」とあだ名された優秀機だったようですが、残念ながら、登場が遅すぎ、部隊編成しただけで終わったようです。まるでHe162み たいですね。また、Dr.Iと同じで、設計製造段階で主翼にトラブルがあり、パイロットが嫌がったので、もともとE.Vという名前だったのを縁起を担いで D.VIIIと改名したそうです。それにしても頼りなさげなのが主翼と胴体の結合。普通、パラソル翼では主翼の真ん中へんまでの斜め支柱があるものです が、それがない。さっぱりしています。キットにはポーランドやオランダの国籍マークが入っていますが、ドイツ敗戦後も周辺の諸国で使用されたようです。詳 しいことは知らないけどね。

DVIII005
胴体のマーキングの位置はあんまり正確ではありません。

DVIII010

 何しろ無事に完成してよかったよかった。これの製作途中に、オークションで「エドゥアルド」のDVIIIを入手してしまいました。こっちは操縦席の部品 すべて、支柱すべて、機関銃の放熱何とかまでエッチングパーツ。機銃の機関部はレジンパーツ、でこっちはもうまったく手も足も出しようがないでしょう。や れやれ。






inserted by FC2 system