Hansa Brandenburg W29

(ハンザ ブランデンブルグ W29)


ドイツ海軍が1918年頃に北海方面での制空権を確保するのに投入した航空隊で、中心的役割を果たした水上戦闘機です。

水上機ならでは(というよりこの機体独特)のサイドビューです。それに、フロートの支柱のごちゃごちゃ
した感じや排気管の斜め上に飛び出したところ、機体に合わせた斜めのマーキングなんかも、とってもシュ
ールでチャーミングじゃありませんか。                              
HBW2
 このキット、とんでもないです。簡易インジェクションって猛烈ですね。中でもどうしようもないのが、
主翼が上下張り合わせではなく一枚になっていて、しかも部品が反っている!その修正に、まず結構な時 
間がかかりました。でもそれは直せるからまだいいとして、何とフロートの左右の大きさが違うんですよ!
何かとってもおおざっぱ。組立は組立で、また大変!何よりも強烈だったのが機体にフロートを取り付け 
る工程です。主翼は無垢のプラスチックなものだから部品そのものが重たい!組あがった機体は結構な重 
量になります。フロートの支柱は薄いひょろひょろの棒で、複雑に組み合わせなければならないし、その 
ためのガイドの穴も出っ張りもないに等しいし、とにかく接着してから置いておくことができないのです!
そのまま置けば機体の重量でつぶれちゃうし、逆さに置いてもよじれてくるし(笑)。機体にフロートを 
取り付けるのは、ちょっと言葉で言えないほどとんでもなく神経使いました。上手な人はきっとレジンで 
フロートを作り直したり、支柱なんかも金属で作り直したりするんでしょうけど、私には無理無理。   

HBW3
 胴体上部がちょっと殺風景です。垂直尾翼がしたについてるから?じつは、塩ビ板みたいな部品で風防のパーツ
があったんですけど、切り出すのがめんどくさくて付けてないのです。それと後部座席にも旋回機銃がつくのです
が、それも面倒で付けてません。ちなみに、操縦席のメーターパネルとか、その他いろいろなエッチングパーツが
付属してましたが、そのまんま省略しました!理由は、私の「ヘタクシズムの辞書」に書いてないからです。  

HWB4
機体上面の海軍用ローレンジプリントは、でっかいデカールが付属していて、それをベターッと張り付けます。
けっこうナイスな仕上がりでしょ?                                  




さて、最近(といってもけっこう前の話だが)、新しいデジカメを誕生日のプレゼントにもらったので、今までのキットも写真取り直そうか、と思い立ったのでした。ずいぶんイメージ違うでしょ?

 
この、エンジンから上に向かって生えている排気管が何とも不思議な魅力を放っていますね。
それにしても、操縦席の風防も後部席の機関銃もみんな省略しちゃって、ホント困ったものです。

  
この角度からの眺めが、実に不思議。こんなに尻が上がっちゃって、変な昆虫の一種を思わせますね。
シリアルナンバーの角度がまた、おかしなムードを醸し出す。
そういえば、日本の96艦戦の尾翼のナンバーも前屈みに記入してあって、ヘンでした。

さすがに複座の水上機はサイズも大きい。
非力なエンジンで空に舞い上がるための主翼も、単葉、ということになるとすごい面積になるってことですかね。


機関銃のパーツをやっぱり付けた方がいいか…。





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