Curtiss SBC-4 Helldiver
(カーチスSBC−4ヘルダイバー)
Heller 1/72:Completed on 29. Mar. 2007)
エレールのキットです。安かったのと、複葉機だったので買ってしまいました。それと、エレールのキットは中身が見えなくても箱絵の魅力に惹かれるところがあるので、petchuuのコレクションでは何となく増えていきます。昔から、プラモデルの善し悪しと箱絵の善し悪しは相関関係がある、と言われていましたけれど、今はどうなんですかね。
その箱絵は大海原を行く航空母艦の上を悠然と飛翔するSBC-4の姿を描いていてとても勇ましい。しかし、実際はこの飛行機の戦歴はそんなに華やかなも
のではなかったのだそうです。というより、どうしようもなく情けない。
風雲急を告げるヨーロッパ戦線。1940年、フランス海軍は航空兵力増強のため、アメリカから50機のSBC-4を緊急輸入しました。ところが仏空母に
積載された機体が本国に到着する前にフランスはナチスドイツ軍の猛攻撃にあえなく降伏、休戦。行き場を失った45機のSBC-4は泊地にてスクラップにさ
れ
てしまいました。残りの5機は空母に乗り遅れ、結局イギリスが引き取ったが、練習機として使用されているうちにドイツ空軍の空襲で破壊されてしまったらし
い。(詳しくは知らないが)
また、本国アメリカでも、時代遅れの複葉機では出番が無く、実戦での活躍はほとんど無かったようです。
それにしても、アメリカ海軍の軍用機って、デッサン狂ってないか? ヘルキャットはデブだし、ワイルドキャットはおおざっぱだし、ドーントレスはイモっぽいし、アベンジャーは妊娠した魚みたいだし、コルセアもやっぱり
デッサン狂ってるとしか言いようがない。センス無いよね、アメリカ人。
2代目のヘルダイバーもそうだけど、この飛行機もなんだか後ろに寄りすぎているコックピットといい、後ろに向かったテーパー翼といい、また妙にずんどうな感じのするエンジン周りの間抜けさといい、ホント、スタイル悪すぎです。しかも、イ-153でも書いたけど、複葉機で引き込み脚って、やっぱりヘン。
何とか見られるアングルを探したけど、無駄な努力だったか?
キットの方はけっこう作りやすく、すんなりいけそうだったのですが、なんと、金型の一部にプラスチックが回りきっておらず、胴体支柱の長さが足りない上
に左右ちぐはぐ!上翼を取り付けるの にっちょっと苦労してしまいました。結局、支柱を継ぎ足しています、翼は上下貼り合わせだったので、張線も翼を貼り合わせる前にセットしたから表面はわり
ときれいに仕上がりました(下手な塗装で台無しにしているが)。デカールはツヤ消しのよくきいたものですが、青はややずれて印刷されています。蛇の目マークは
真ん中の青が別刷りだったので助かりました。 (2007.Mar.29)