ユンカースD.Ⅰ

(Junkers D.I:ドイツ軍戦闘機)

Roden1/72: completed on 11.Feb.2010

 まさに驚きの全金属製戦闘機、しかも、片持ち式低翼単葉機とは、あり得ない飛行機じゃないのか?1918年においては。1930年代だって、もうちょっ とレトロな感じの複葉機が幅をきかせているわけだからね。 だがドイツは、本邦でも昔から「科学の国」として勇名をはせている国家である。飛行機において も15年程度世界に先んじたからといって、全然驚くには当たらないのだ。

189a
 そしてこれがその最先端の戦闘機の姿である。ユンカース独特の波形板による外面からは、後年のJu52を想像させる、というか、この無骨な外観から受ける印象は、ユータンテとほとんど変わないじゃありませんか。そして、例えば重量なんかは一見重そうだけ ど、スペックを比べると、当時最強の戦闘機フォッカーD.VIIなんかに比べて軽いというんだから驚きである。

183a
まあ、主脚とかプロペラとかは旧来のものなので、その辺はアンバランスな感じがする。ところで、昔見た、「ブルーマックス」とかいう映画があって、その中で、主人公のパイロットが最後に欠陥のある新型戦闘機のテストパイロットをやらされて墜落、死亡してしまうのだが、その時の戦闘機がなんだか全金属製単葉機で、その頃高校生だった私は
「こんな飛行機、この時代にあるわけないじゃん!」
とバカにしていたのだが、アリだったわけだ、しかも実用機として。格闘戦は苦手なので気球専門に攻撃していた、とか、ほとんど実戦に参加しなかった、とかいろいろいわれているが、よくはわからない、というか知らない。

184a
 キットはローデンの1/72。すばらしい箱絵にだまされてやって、購入する。箱をあけて出てきたものはけっこう好感が持てるのだが、実際作ってみるとタイヘンで、部品一つ一つにそれなりに手を加えないときちんと組み合わさってくれない(も う慣れたけど)。デカールもあまり上質ではなく、胴体の青と白の帯なんか寸法は合わないし、波形外版にもそう簡単にはなじまない。塗装は、よくわからないので、箱絵の色を参考にいろんな茶色とか黄色を混ぜてでっち上げたものであるが、どうやって調色したかはもう忘れてしまった。

186a
 胴体の黒が省略された鉄十字が、第二次大戦機みたいで物々しい。エルロンはどういうわ けか左右同じものが入っている。つまり、片方は裏返しにつけなければならない。変なミスである。

182a







inserted by FC2 system