メーカーに注文してデカールを取り寄せ、やっとのことで完成に至りました。デカールは極めて薄くて質のよいもので、うっかりマークソフターなんか使っちゃうと、あっという間にぐちゃぐちゃになってしまうので、要注意です。
なかなか小さい機体です。同時代の英戦闘機ブリストルブルドッグよりかなり小さい。90式というネーミングが示すごとく、零戦のわずか10年前の飛行機 です。私の中学校の図書館で読んだ零戦の開発物語の本によれば、零戦のモックアップを初めて見た海軍のテストパイロット達が「大きいね。でもカッコイイね。」といったそうですが、96艦戦やこのよ うな機体に慣れた目からは零戦でさえも大きな飛行機に見えた、というのも納得です。
ていねいな解説書のおかげで、張り線についてはあまり苦労しないですみました。ミシン糸を、翼を貫通させて開けた穴に直接接着する方法で張っています が、こうやってアップにすると糸の撚れたのがはっきり見えてイマイチかも。
この角度から見ると、上翼を極端に胴体に近づけたデザインがよくわかります。視界確保を重視した日本のパイロットの好みが明確に現れていますね。
アップに耐えられるような出来でもないのになぜこんなの出しちゃうのか。それは、皆さんに自信を持ってプラモデルを作ってほしいからです。それにして も、ミシン糸ってカメラのフラッシュを浴びると光っちゃうんだよなあ…写真写り悪いぞコイツ。